読書日記

「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」 岸見一郎 感想

巷で話題にのぼるようになったアドラー心理学。

「アドラー心理学」は読んだけど・

何年か前の「アドラー心理学」は読んで、内容を結構忘れてしまったのと、ベストセラーになったというので、図書館で予約して借りてみました。

「人は変われる」「トラウマは存在しない]「人生は他者との競争ではない」「人の期待を満たすために生きてはいけない」「叱ってはいけない、ほめてもいけない」って。

「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」のあらすじ

オーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラーの思想を、哲学者と青年の対話形式でまとめたもの。翻訳され、海外でも出版されシリーズ600万部突破したベストセラー。

自分の思想をお金に変えようとせず、その思想が広まり、それが常識になればそれが本望という。

アドラーは「すべての悩みは対人関係にある」と説く。そして対人関係のスタートは自分と他者の課題を分離すること、ゴールはすべての人は敵ではなく仲間だという共同体感覚だ、としました。

印象に残ったことば。

「馬を水辺まで連れて行くことはできても、馬が水を呑むかは馬の問題だ。自分では操作できない。できるところまで自分が変わることだ。それに対して相手が変わるかは他者の問題だ。」

子供であれ人に価値観は押し付けられない。最終的に判断するのはその人なのであって、ギリギリまで寄り添うことしかできない。

「私がこうするしないのは、目的があってそうするそうしないのだ。過去の経験などの原因にはよらない。」

つまり、未来は自分で開拓するということで、過去によって今これからの私は決まらないという。今、このときを精一杯生きることで未来は変えるという。

「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」

世の中不公平は当たり前だから、他人と比べても苦しくなるだけ。今あるものに目を向け、感謝し、それをいかに生かして伸ばすことに重きを置くこと。

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

これはアドラー心理学の根底に流れる概念です。もし、この世界から対人関係がなくなってしまえば、それこそ宇宙のなかにただひとりで、他者がいなくなってしまえば、あらゆる悩みも消え去ってしまうでしょう。

これは数年前に読んでさすがに脳裏に残っている言葉。自分のいろんな人生の場面に当てはめると、その通りだなと納得する。

「我々は、他者の期待を満たすために生きているのではない」

他人に期待するのも結局のところ自分にとってもよくないし、自分自身も、他人の期待通りに行動しても幸せになれない。究極が空気読まない。

「幸福とは、貢献感である。」それは幸福の定義です。

共同体感覚。確かに自分が役に立ててると思うと幸せになる。

まとめというか感想

フロイトやユングとは異なりあまり知られていなかった人だけど、ココ数年になって有名になったという。大きい器をもった人だなぁ。

どうしたらそんな発想に至れるのか、生い立ちも知りたい。