テレビ番組『プレバト!!』の俳句査定コーナーは、芸能人が意外な才能を披露する場として人気を集めています。そこで今回は、番組内で絶賛された「最高傑作の俳句」と、逆に衝撃的な「最低点の俳句」をそれぞれご紹介します。

プレバト俳句の最高傑作とは?
『プレバト!!』において特に高い評価を得た俳句として知られているのが、梅沢富美男さんと杉山愛さんの作品です。
梅沢富美男さんの最高傑作
「花粉来て 獺(おそ)の祭りのごと ちり紙」
この句は、古い季語と新しい季語を見事に融合させ、夏井いつき先生から「本当に玄人の句」と絶賛されました。季語同士の意外な組み合わせと、俗と雅の絶妙なバランスが評価されています。
杉山愛さんの最高傑作
「空の底 強き風恋ふ 水芭蕉」
この作品は、2023年に88点を獲得し、『プレバト!!』の俳句ランキングトップ100で1位に輝いています。情景の描写と季節感が高評価のポイントとなりました。
また、番組では永世名人や名人9段などの段位制度が設けられており、高い評価を繰り返し獲得した芸能人が注目されています。
プレバト俳句査定の最低点は?
最高点と対照的に、『プレバト!!』では驚くほど低い点数が付いた俳句も話題となっています。その最も代表的な例が、生見愛瑠さんが詠んだ句です。
生見愛瑠さんの最低点の俳句
「レジ横は 春夏秋冬 ホットけない」
この句は2020年8月27日の放送でわずか3点という番組史上最低点を記録しました。「春夏秋冬」という季語が複数入ってしまい、季節感を失わせたことが最大のマイナスポイントとなりました。夏井先生からは季節感が損なわれていると厳しい指摘がありました。
その他の低得点俳句
- ラランド・ニシダさん:「針供養 抜きつ切身を 妹に」(5点)
この句に対し、夏井先生は「本当に意味が分からない」と困惑し、共演者の梅沢富美男さんも「オカルト?」と驚きを隠せませんでした。
2021年以降は、こうした極端に低い点数の俳句が頻繁に登場するようになり、視聴者の間でも大きな話題となっています。
有名俳人の傑作句も紹介
最後に、俳句の世界で特に評価の高い有名な俳人の作品もご紹介します。
- 松尾芭蕉の名句:「古池や 蛙飛び込む 水の音」「荒海や 佐渡に横たふ 天の川」「秋深き 隣は何を する人ぞ」
- 坪内稔典のユニークな句:「あの木です アメリカ牡丹雪協会」「そのことは きのうのように 夏みかん」
これらは伝統と革新が見事に融合された名作であり、俳句の面白さや奥深さを伝えてくれます。
プレバト俳句の最高傑作と最低点の作品は? まとめ
『プレバト!!』の俳句査定では、最高得点と最低得点がともに視聴者を惹きつけています。名人芸として称賛される句から、厳しく指摘される個性的な句まで、番組ならではの魅力が詰まっています。今後も新たな傑作句や珍句の登場に期待しましょう。
