上野動物園双子パンダの親は？母親と父親と家系図。両親はいまどこに？

2021年10月21日2022年1月13日

2021年6月23日に上野動物園で生まれた双子のジャイアントパンダ。
愛くるしい双子の赤ちゃんの画像や動画が公開されて、双子パンダ観覧の抽選倍率が300倍以上と話題になっていますね。

でも、両親パンダのことも忘れないでください。

この記事では、双子の両親パンダについてご紹介します♪

上野動物園双子パンダの母親と父親と家系図

双子の母親は『シンシン』で、父親は『リーリー』。
2頭とも上野動物園にやってきたのはちょうど10年前の2011年2月。

ちなみにこの2頭の間に生まれた長女の名前は『シャンシャン』で、2012年7月生まれの9歳で、もちろん、上野動物園で生まれています。

家系図はこちら↓

写真はシンシン（左）とシャンシャン（右）。3年前の親子🐼。
シャンシャンは食事中のシンシンの邪魔しに行くところで後ろから様子をうかがっているところ。

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母子パンダが近日公開されるけど、父親が一緒じゃないのはなぜ？

父親のリーリーだけ別居？？

そうなんです。

ジャイアントパンダは、オスが子育てに関与しない動物なんです。
野生で大人になったオスパンダが万が一自分の子供に遭遇した場合、オスが我が子を殺してしまうことがあります。
飼育においても、オスのパンダと子供を合わせることはないんですって。

リーリーは、パートナーのシンシンとも会ってない？？

パンダのメスとオスが遭遇するのは、繁殖期のタイミングだけなんだそう。
その時（1年間で数日）だけ、オスとメスは一緒にいます。
それ以外のタイミングで遭遇すると争いになることが多いので、飼育するときも繁殖期以外に同居させることはないそうです。

上野動物園双子パンダの母親と父親は今どこにいる？返還時期も

企画展開催！

双子のパンダの「シンシン」と「リーリー」は今から10年前、2011年2月に中国ジャイアントパンダ保護研究センターから上野動物園にやってきました。
この2頭の来園10周年を記念して、2021年2月21日から「リーリー・シンシン来園10周年」が開催されます。

この2頭が見られるのは、東園サル山キッチン近くの企画展。

この企画の趣旨が興味深かったのでご紹介。

ジャイアントパンダは大きな顔や柔らかい体など、人間が「かわいい」と感じる要素がたくさん詰まった姿をしています。しかし、パンダを含めた野生動物を見るときに、「かわいらしさ」という側面だけでは、野生動物としての本来の姿や生態系の中での存在価値などの理解にはなかなか結びつきません。2019年に中国の四川省成都市で開催された大熊猫繁育技術委員会でも「ジャイアントパンダの“かわいらしさ” に焦点を当てた広報はやめる」という提案が出されました。

リーリー・シンシンの来園以来、上野動物園はジャイアントパンダの保全のために多様な取り組みを進めてきました。情報発信もその一つです。これまでも、そして今後も、ジャイアントパンダやさまざまな動物について、「かわいらしさ」だけでなく野生動物本来の魅力や野生での現状などについて積極的に発信を続けます。

みなさんもぜひ、ジャイアントパンダの「かわいい」だけではない魅力をたくさん見つけて、一緒に発信してください。それはきっと、絶滅の危機にある野生のジャイアントパンダを保全する大きな力になることでしょう。
出典：上野動物園

「シンシン」と「リーリー」の返還時期について

リーリーとシンシンは中国から貸与されているので返還しなければなりません。
本来であれば2021年2月20日までに返還される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、パンダの保護施設がある中国・成都市への直行便が運休していることなどを考慮し、2026年2月20日までに5年間延長されました。
同様の理由で、長女のシャンシャンの返還期限も2020年末の返還期限が2021年12月31日に延期されています。が！朗報です。新型コロナウイルスの影響で専門のスタッフの同行が難しいため、2022年6月30日まで延期されました。

そもそもなぜ中国に返還しなきゃいけないの？

パンダは森林伐採や密猟などの影響で絶滅のおそれのある野生生物として指定されていて、ワシントン条約では商業目的での取引が禁止されています。
そのため、上野動物園で飼育されているパンダは、東京都が中国と締結した「ジャイアントパンダ保護研究実施の協力協定」という協定を結んで研究目的で貸与されています。
なのでこの協定で約束された期間を過ぎると貸与されたパンダを中国に返還しなければならないのです。